体力測定ツール

新体力テスト 得点計算

各種目の記録を入れると、文部科学省の項目別得点表にもとづいて種目ごとの得点、合計点、総合評価(A〜E)、体力年齢が出ます。登録なしで使えて、入力した記録はこの端末から出ません。

測定する人
記録
35歳〜39歳の基準 · 合計39/60点
C
総合評価
合計得点
39/60点
6種目・各10点満点
体力年齢
35歳〜39歳
体力年齢判定基準表による
握力47kg6点
上体起こし24回7点
長座体前屈44cm6点
反復横とび50点7点
20mシャトルラン55回7点
立ち幅とび215cm6点

どの種目がいちばん伸びしろかは人によって違います。コーチが今の1週間に組み込みます。

新体力テストとは

新体力テストは、平成11年度の体力・運動能力調査から導入された、全国共通の体力測定です。中学校・高等学校では毎年の体力測定として、自治体や職場では健康づくり事業の一環として実施されています。単に種目が決まっているだけのテストではなく、記録を得点に換算するところまでが決まっているのが特徴です。握力40kgという生の数字は、年齢も性別も違う人と比べようがありません。項目別得点表を通すと、それが1〜10点という共通の物差しに乗り、合計点から総合評価と体力年齢が出ます。だから前年の自分とも、同年代の分布とも比べられます。

得点表そのものは文部科学省(現在はスポーツ庁が所管)が実施要項として公表しており、このページの計算もそれをそのまま使っています。ただし実際にどの種目を行うか、測定手順のどこまでを厳密にやるかは、学校・自治体・職場といった実施主体によって運用が異なります。正式な判定は必ず実施主体の基準に従ってください。ここで出るのは、公表されている得点表に自分の記録を当てはめたらどうなるか、という目安です。

種目と記録の取り方

20〜64歳を対象とする実施要項の種目は6つです。握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、急歩(男子1500m・女子1000m)か20mシャトルランのどちらか、立ち幅とび。1種目10点なので60点満点になります。12〜19歳を対象とする要項ではこれに50m走とハンドボール投げが加わり、急歩の代わりに持久走(男子1500m・女子1000m)となって8種目80点満点です。持久系は「どちらかを選択する」種目なので、両方実施しても合計点に入るのは片方だけです。

記録の取り方にも細かい決まりがあります。握力は右左を交互に2回ずつ行い、左右それぞれのよい方を平均してキログラム未満を四捨五入します。上体起こしは30秒間で両肘と両大腿部がついた回数、反復横とびは20秒間でラインを通過するごとに1点(右・中央・左・中央で4点)。長座体前屈は箱の移動距離をセンチメートル単位で、センチメートル未満は切り捨て。立ち幅とびも同じく切り捨てで、2回のよい方を採ります。急歩と持久走は秒単位で、秒未満は切り上げ。50m走だけは1/10秒単位で、こちらも切り上げです。手順が変わると数字は簡単に1点分動くので、去年と比べたいなら測り方も揃えてください。

得点はどう付くのか

採点は3段階です。まず項目別得点表で各種目を1〜10点に換算します。次に得点を合計し、年齢区分ごとの総合評価基準表に当てはめてA〜Eを決めます。最後に、20〜64歳であれば体力年齢判定基準表で合計点を体力年齢に読み替えます。

ここで多くの人が誤解しているのが、年齢がどこで効いてくるかです。成人の項目別得点表は年齢別ではなく、20歳から64歳まで1枚の共通表です。60歳の握力50kgも25歳の握力50kgも、同じ7点として扱われます。年齢が効くのは総合評価基準表の側で、5歳きざみで基準点が下がっていきます。たとえば合計42点は、30〜34歳ではB評価ですが、60〜64歳ではA評価になります。同じ体力でも、その年齢の分布の中でどこにいるかが変わるからです。12〜19歳の総合評価基準表は1歳きざみで、成長期の伸びを織り込んで基準が上がっていきます。

体力年齢は「あなたの合計点が、何歳の平均に相当するか」を示すものです。46点以上なら20〜24歳相当、25〜26点なら60〜64歳相当、といった具合に、合計点だけで決まります。判定される体力年齢は75〜79歳まで伸びますが、これはテストを受けられる年齢の話ではありません。12〜19歳を対象とする要項には体力年齢の判定基準表がないため、このページでも中高生の年齢では体力年齢を出していません。

総合評価の読み方

A〜Eは合否ではなく、同年代の中での相対的な位置を示す5段階です。真ん中はCで、多くの人がここに入ります。Dだから体力不足で問題がある、という意味ではありませんし、Aだから鍛える必要がない、という意味でもありません。実際に見るべきなのは、合計点よりも種目別の内訳です。総合評価は6種目(または8種目)の合計なので、飛び抜けて低い1種目が2点、残りが7点、といった凸凹が合計では見えなくなります。

内訳を見ると、鍛える順番が決まります。全体的に5〜6点で揃っているなら、伸ばしやすい種目を1つ選んで底上げするのが早い。1種目だけが極端に低いなら、そこが全体の弱点であり、日常生活での不具合とも結びついていることが多い。たとえば長座体前屈だけが低いのはハムストリングスと腰背部の柔軟性の問題で、デスクワークの姿勢とほぼ直結しています。

得点を上げるには

種目ごとに、伸びる速さがかなり違います。いちばん短期間で動くのは長座体前屈です。ハムストリングスと股関節の柔軟性は日々のストレッチに素直に反応し、数週間で数センチ変わります。次に反復横とびと立ち幅とび。どちらも技術要素が大きく、動きのパターンを一度覚えるだけで数点上がります。反復横とびは重心を低く保って足を置き換えること、立ち幅とびは腕の振り込みと踏み切りのタイミングです。測定の前に数本練習しておくだけで違います。

時間がかかるのは持久系と握力です。20mシャトルランと急歩・持久走はほぼ有酸素能力そのもので、週2〜3回の有酸素運動を8週間ほど続けて初めて得点が動きます。握力は握力器を握る練習よりも、懸垂・デッドリフト・ファーマーズキャリーのように重いものを保持する種目のほうが伸びます。上体起こしは30秒間の回数なので、体幹の筋力そのものよりも、起こして戻すテンポと、背中をきちんとマットにつけて戻す動作の効率が効きます。回数を稼ぎたいなら、30秒間のペース配分を一度練習しておいてください。

目標の立て方としては、まず内訳を見て、1点でも上がりそうな種目を2つ選ぶことです。合計で2点上がれば、総合評価の境界にいる人なら1段階変わります。全種目を同時に鍛えようとすると、どれも中途半端に終わります。

実施上の注意

実施要項は、テスト前と実施中に被測定者の健康状態を十分に確認し、事故防止に万全の注意を払うことを求めています。医師から運動を禁止または制限されている人、当日に発熱や倦怠感などの体調不良がある人は実施しません。腰痛の自覚症状がある場合は上体起こしを行わないこと、急歩・持久走・20mシャトルランは健康状態を確かめたうえで実施すること、と明記されています。反復横とびや立ち幅とびの前には、足首・アキレス腱・膝の柔軟運動を十分に行ってください。

このページの得点表は文部科学省が公表している「新体力テスト実施要項(20歳〜64歳対象)」および「同(12歳〜19歳対象)」の項目別得点表・総合評価基準表・体力年齢判定基準表をそのまま転記したもので、補間や推定は一切していません。一方で、実施する種目の組み合わせや判定の運用は実施主体によって異なることがあります。学校や自治体の正式な判定と食い違う場合は、実施主体の基準が優先されます。